みなさん、こんにちは!
西アフリカに位置するガーナ、ガーナといえばチョコレート!ですよね(笑)
そうです。ガーナはチョコレートの原料であるカカオの生産量が世界で二番目に多いです。
あれ?一番ではないんですね(笑)
生産量が一番多いのはお隣にあるコートジボアールという国です。
しかし高品質を保っているのはガーナ産のカカオだそうです。
ちなみに、日本のチョコレートは70~80%ガーナ産のカカオを使用しているそうですよ!
今回は、首都アクラ周辺のカカオ農園と、美しい熱帯植物を鑑賞できる観光スポットを紹介します。
テテ・クワシ=カカオ農園
テテ・クワシカカオ農園はガーナの経済発展の礎となったカカオ産業発祥の地です。
テテ・クワシとはガーナにカカオをもたらした人物の名です。
ガーナは土壌の成分に加えて湿り気などが好条件が重なり、高品質なカカオが栽培されています。
カカオ農園は大規模なプランテーションのようなものは少なく、ほとんどが小さな個人農園です。
カカオの実は木の幹から直接なっています。
カカオの旬は6月~12月です。この写真は3月のものでまだ小さく未熟です。
大きくなり黄色く熟したら収穫時です。
カカオは日差しに弱いことからバナナやイモの葉などで木陰になるところを選んで植えられます。
カカオは植えてから5年ほどで実をつけ、十分な生産量の採取には10年もかかります。
その間、カカオによる収入は得られなくとも、木陰をつくるために植えた他の作物が収穫できるため作物には困らないようです。
こちらは1879年、最初に植えられたカカオの木です。左からは新しい木が出てきています。
それほど大きくないため140歳ほどの木にはとても見えず、繊細な感じがします。
カカオの実の中身です。
果肉の白い部分をカカオパルプと言います。
カカオパルプはトロっとして甘酸っぱく、フルーティーな飴をなめているような感じです。
カカオパルプの中にある種子の部分が実際にチョコレートの原料になります。
カカオの種子の部分をバナナの葉に包み発酵させ、数日間寝かせて混ぜるという過程を繰り返し行い、最後に乾燥させます。
ここまでに収穫から1週間ほどかかります。
この状態になると、チョコレートのいい風味が漂ってきます。 味は苦くて酸っぱいです。
ここからもまた焙煎やすりつぶすなど、様々な過程を経てチョコレートになっていくわけです。
アブリ植物園(アブリ・ボテニカル=ガーデン)
100年以上もの歴史を持つ植物園です。
園内には熱帯地域の植物がたくさん植えられていて、美しい自然を堪能することができます。
巨大な大木や美しい木花は国内のみならず海外からの観光客も魅了しています。
上の写真は樹の中から撮影したものです。
もとの木が寄生樹によって侵食され空洞化した空洞樹です。
自然の窓のような神秘を感じます。
豊かな自然の中、お散歩やピクニックにくる地元の人々がたくさんいました。
標高1200フィートとさほど高くないと言え、山の上にあるため、街中に比べると比較的気候の変化が激し目です。
この日はお昼過ぎごろから急に雨が降り出し、ピクニックをしていた人たちは一斉に片付けを始めていました。
なんともいえない不思議な彫刻が目を引きます。
木が生えているまんま彫刻されているのはなかなか珍しい光景です。
なんと巨大な蟻塚がありました。
蟻塚自体は珍しくないのですが、このサイズはなかなか出会えるものではないので、パシャッと記念撮影しておきました。
ちなみに、ガイドしてくれた現地の方が言うにはこれはまだ小さいとのこと。
いったいどこまで大きくなるのか、また数年後に確認しに行きたいところです。
植物園にはガーナの歴代大統領が植えた木があります。
海外からの訪問客も木を植えており、上の写真は1961年にエリザベス2世が植えたものと記載されています。
ここアブリ植物園は小高い丘の町にあり気候も涼しくて過ごしやすい保養地です。
近隣には政府関係の海外から訪問した大統領や来賓客の宿泊地があります。
2009年、バラク・オバマ氏が大統領就任期間中にご家族とガーナを訪問された際もこの冷涼な地に宿泊をしています。
基本情報
開園日時:8:30~17:00 月曜日~日曜日
アクセス:首都アクラから北に30㎞。車で1時間程度。
公式サイト:http://aburi.ghana-net.net/index.html
Google マップ: アブリ・ガーデン周辺地図
おわりに
今回は、ガーナのカカオとカカオ産業発祥の地テテ・クワシ農園、さらに南国ならではの植物が鑑賞できるアブリ植物園をご紹介しました。
ガーナを訪れたら一度は、カカオの木を観てみたいですよね。
街中ではほとんどみることができないので、アブリ植物園またはカカオ農場へ行くことをおすすめします。
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